お客様への安心安全の想いから、無農薬・無化学肥料(オーガニック)でお茶の栽培をおこなっている、たる上製茶さんにて新茶の摘採をお手伝いさせていただきました。
お父さんは機械で摘採作業。
掛川茶の畑は山地の斜面にあるところが多く、機械で乗り入れるのも一苦労です。
私たちはお母さんと一緒に、新芽にかかっていた『かぶせ茶』用の黒い布を一つ一つ手作業で外していきます。
■かぶせ茶とは
寒冷紗などで1週間前後、茶の木を覆い、日光を遮って育てます。
陽の光を当てないことで、渋みのもとであるカテキンが少なく、旨味のもとであるテアニンを多く含んだ茶葉に仕上がります。
茶葉の色味も、深緑色になっていることがわかるかと思います。
かぶせ茶用の布を外していく際、二人一組で巻いていくのですが、だんだんと布の重みが増していき、なかなかの力作業です。
作業しながらお茶の木を見ていると、他の植物や生き物と共生している様子が。
自然の中で季節を感じながら作業ができることを、お茶生産の魅力の一つだと仰っていた意味が少しわかった気がしました。
機械で摘採された茶葉は布袋に入っていき、これらをトラックの荷台に一つ一つ載せていきます。
一袋あたりの重さは約30kg。
こちらもなかなかの力作業です。
そして、いよいよ出荷。
出荷先の製造加工場にもお邪魔し、見学をさせていただきました。
目を輝かせながら、工場の方のお話を聞く角皆さんの姿がとても印象的でした。
お茶と真摯に向き合ってきたからこその姿勢であり、そして何歳になっても学び続ける大切さを改めて感じました。
今回お手伝いをさせていただき、
普段はこの作業をお二人でやっていると想像したら、深く心に感じ入るものがありました。
色々な感動と同時に、たくさんの方や次の世代に伝え、繋げていくという使命感。
手間をかけるということは、ただ単に時間と労力をかけるだけではなく、
そこに愛情を注ぎ続け、ひとつの道を追求していくことであると教えていただきました。
お茶の美味しさの先に、お二人の想いを感じながら、これからもいただきたいと思います。